ボイストレーニングの時、自分ではうまく歌えており、声も充分に出ていると思っているのに、テープに声を録音したものを聞くと、どうもイメージが違っていることがないですか?
声を録音すると変な声になるのはなぜでしょうか?
自分の本当に出している声は案外と知らないもの。
なぜならば、普段、話すときなどに聴いている自分の声は、相手に伝わっている声とは全く違う声です。
声を出すと、一度空気中に出て、耳の鼓膜を通して聴こえている声と、自分の体を通じて内耳から入る声と二つの声が混ざって聴こえます。
一方、他人が聴いているあなたの声は、口から出された声が空気中を伝った声です。
そこで、声を録音して聴いた自分に聞こえているあなたの声と第三者が聴いているあなたの声とは全く違うことを理解してボイストレーニングを行う必要があります。
ここをおさえずに自分が聞いているあなたの声を頼りにボイストレーニングしても、効果はありません。
目を瞑って絵を描いてもいいえはかけないのと同じです。
声の録音をして、聴いてみたあなたの声がどうでているかを意識する必要があります。
テープレコーダーで録音したあなたの声は、空間を伝わって録音されていますので、普段、あなたの声として他の人が聴いている声に近い声です。
ボイストレーニングでは出している自分の声を意識しますが、このことを知っていないと本当にでている声がうまくつかめません。
自分にとっては、聴き慣れない声なので、違和感があるものですが、この録音した声の方が相手に聞こえている正しい声だと思ってください。
ボーカリストはファンがどのように聴くかということが重要なのですから、この録音された声がどうであるかも知り尽くしていなければなりません。
レコーディングをしたときや、マイクを通して伝わる声も、この声です。
ボイストレーニングでも、自分の声を録音して、客観的に、自分の声を判断できるようになりましょう。
補足ですが、どんな録音機でもマイクを通すことになりますから、本当の自分の声を自分で聞くことはできません。
ボイストレーナーに聞いてもらうことが、ボーカルの場合に絶対に必要だということがおわかりになりますか?
声 録音してみてください。