ハスキーボイスにあこがれてますか?
ボイストレーニング方法に関連づけて話します。
喉をつぶしたり、わざとそのような声にして出している、ハスキーボイスに憧れを持って人がいますが、うまく続きませんし、おすすめしません。
そのうち、普通に歌っているときも、声がかすれるようになってきますし、無理にハスキーボイスを作ろうとするのは歌をうたうことに、ボイストレーニングすることにマイナスです。
正しいボイストレーニング方法で取り組みましょう。
声は声帯の振動によって出ます。
声がかすれるという場合、声帯が発声障害を起こしているという可能性も考えられます。
悪い状態で歌いすぎると炎症をおこしたりポリープができたりしやすくなります。
この場合は、声帯を休めて、治るのを待たなくてならなくなります。
安易にハスキーボイスだ!
などとやっているうちにボイストレーニングを正しく行ってください。
ボイストレーニングもできなくて結果的に歌の上達が遅れます。
そのまま歌い続けると、さらに悪化してしまうので注意しましょう。
また、他の原因で声がよく出ないということも考えられます。
炎症やポリープなのか、単に疲れや発声の仕方が悪いためなのかを見分けるためには、充分に声を休めたあとに、低く深い声がかすれずに出るかどうかでチェックしましょう。
声のかすれているときのボイストレーニング方法は、ハミングが効果的です。
まず口を閉じて、自分だけがどうにか聴き取れる位の小さな音量でハミングをします。
このときは、メガネを止める鼻の位置を意識するようにします。
目はよく開き、ほおを上げるようにややほほ笑んだ表情を作るとやりやすいです。
この状態でハミングが乱れないようにできるようにします。
それができたら、簡単な音程をつけたボイストレーニングをしてみましょう。
ソファミレドの音階を自分の歌いやすい音程から始めて半音ずつキーを上げていきます。
ゆっくりとしたテンポでいいので、ハミングしてください。
ハミングは、声帯がうまく合わさらないとできないものなので、この発声練習が無理なくできるときは、声帯は正常だということがいえます。
声はのどだけでコントロールできるものではありません。
聴く側にしてみれば、ラフな感じのするハスキーボイスですが、プラスアルファのテクニックで他の多くのボーカリストにはない色をつけるわけですから実は大変難しいのです。
ボイストレーニングで基礎がしっかりと身についていて、歌うための理想のフォームができあがっていなければハスキーボイスは正しく使えません。
どうぞ無茶をしないでまずは基礎的なボイストレーニングをこなし、自分の声の土台を築いてからハスキーボイスを考えてください。
決してのどをつぶそうとしたり、無理にからした声を出そうとしたりしないよう。
一時的にそのようなハスキーボイスが出ても、少し休むとすぐにもとの弱々しい声に戻ってしまいます。
それどころか音域音量とも制限されて、しまいには歌どころではなくなってしまいます。
ボーカリストを目指すならば、絶対にやめましょう。