大阪といえばお笑いでその笑に必要不可欠な突っ込み。突っ込みに大事な点が音楽やボーカルにも実は共通する点でひとつあります。それはなにかというと、「間」ですね。せっかくのいい歌詞だとしてもあまりに詰め込みすぎても伝わりません。本当に言いたい言葉はサビなどの一番メロディでも強くアピールしてあげたところに本当にこめたい言葉を入れ込んでいく、その歌詞が最大限に生かされるように極の構成を考えていくことが必要になっていきます。これは楽曲を作詞・作曲するミュージシャンやクリエイターだけが考えることではありません。作者が意図する狙いを踏まえて最後はボーカリストが歌によって表現をするのです。楽曲のサビ(メロディというよりも本当に伝えたいフレーズや言葉)を理解して、それが唄い方ひとつでどう変わるかも考えて唄い方の構成を考えていきたいものです。そこに登場するのが「間」です。大きな音ばかり聞かされていると、人の耳はそれに慣れてしまいます。サビに入る前から大声で歌っていてはより大きく歌いたい部分で強弱が出てきません。必要ならば何も唄わない「間」もあってかまわないのです。
一度あえてブレイクすることで次へのダイナミズムが格段に向上します。そしてボイストレーニングで歌唱力が高いレベルまで達したシンガーはこの「間」を最大限に生かして歌のフレーズを組み立てます。歌の入り方をあえて食って(正しいリズムよりもわずかに早めに音を出す)みたり、1テンポタメを作って先ほど言ったようなアクセントに使ったり、一流ボーカリストになるとこのフレーズのアレンジだけでそのセンスがありありと見えてきます。この話はまた詳しくやるとして、その「間」についてはうるさい大阪に関するボイストレーニング一覧です。
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